イタリアの定番煮込み料理カチャトーラとおすすめのイタリアンワイン
イタリアにはカチャトーラという鶏とトマトの煮込み料理があります。
イタリア全土で親しまれていますが、トスカーナ州の伝統料理で、パスタにもよく合うため日本人にもなじみやすい料理です。
このページでは、カチャトーラとはどんな料理なのか、カチャトーラに合うおすすめのイタリアンワインをご紹介します。
カチャトーラとは
カチャトーラとは、イタリア語で「猟師風の料理」という意味のイタリアンの定番料理です。
狩りに出た猟師が森で採れるものを集めて作ったのが由来とされています。
トマト、玉ねぎ、ハーブなどの野菜に、鶏肉やウサギ肉を入れて煮込み、ワインを加えることもあります。
日本のイタリアンでは鶏肉のトマト煮込みというイメージがありますが、イタリアでは地方によってトマトは使用せずにワインビネガーやローズマリー、アンチョビなどを使った煮込み料理として親しまれています。
また、地域によって肉は羊肉を使うこともあります。
カチャトーラの歴史
カチャトーラは本場イタリアンでは定番料理なのでイタリア全土で食べられていますが、イタリア中部のトスカーナ州が発祥だと言われています。
トスカーナ州は平野部がほとんどなく、丘陵部が多いため、山の恵みを多く受けていた地域です。
猟師も多くおり、猟のために山に入った際に獲った獲物や野草、キノコなどで作っていたことが始まりです。
カチャトーラにおすすめのイタリアンワイン
カチャトーラにはぜひイタリアンワインを合わせたいところです。
ここではカチャトーラ発祥の地トスカーナ州のおすすめイタリアンワインをご紹介します。
ロッソ・ピチェーノ(赤)
アドリア海沿岸のほぼ中心に位置するマルケ州のアスコッリ・ピチェーノ地方で注目を集める生産者が造っている赤ワインです。
スミレ色のニュアンスのあるルビー色をしており、スミレなどの紫系の花や果実の香り、フレッシュで果実味にあふれる風味で上手くバランスの取れたタンニンと穏やかなアルコールがあります。
少し低めの温度で味わうとより美味しいイタリアンワインです。
カザマッタ・ビアンコ(白)
トスカーナ州の代表的な「ザ・カルトワイン」として有名なイタリアンワインです。
世界各国の専門誌でも高得点の受賞を重ね、日本でも人気のあるワインです。
フレッシュさと果実感が見事に調和を取ったエレガンスさも感じられる辛口ワインで、フレッシュなネクタリンを思わせる香りのあと、ハーブを連想させる香りが豊かで華やかなワインです。
カチャトーラは日本人にもなじみやすいイタリア料理
イタリアの鶏肉の煮込み料理、カチャトーラについてご紹介しました。
カチャトーラは鶏肉をトマトと煮込んだ料理ですので、日本人にもなじみやすい味わいのイタリアンです。
パンやパスタにもよく合う料理ですので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。