イタリアンのパスタの種類はどれくらいある?詰め物パスタの種類
日本のイタリアンでも人気のパスタは、本場イタリアではおよそ600種類にも及ぶといわれています。
イタリアパスタは「ロングパスタ」「ショートパスタ」「詰め物パスタ」「その他のパスタ」の4つに分類されます。
このページではイタリアンの中でも日本では少し珍しいものも多い「詰め物パスタ」の種類をご紹介します。
ラビオリ
ラビオリは日本のイタリアンでも知られている詰め物パスタで、2枚のパスタ生地の間に具材を挟んで四角形に切り分けた形状をしています。
ラビオリはイタリアのジェノヴァ地方の方言で「残り物」という意味があります。
これは昔、ジェノヴァの船乗りたちが長い航海の間に野菜くずや肉の切れ端を大切に使うため、食事の残り物を細かく刻んでパスタで包み、茹でて食べていたことが由来となっているためです。
トルテリーニ
トルテリーニはボローニャ生まれのパスタで、薄く伸ばした正方形の生地に具材を乗せ、それを三角に折って両端を合わせた指輪状のパスタのことです。
具材には生ハム、モルタデッラ、パルミジャーノ・レッジャーノ、卵、ナツメグなどが使われます。
ブイヨンのスープで食べるのが伝統的です。
ファゴティーニ
ファゴティーニとはイタリアで「小さな包み」という意味で、トスカーナ州発祥の詰め物パスタです。
正方形の生地に具材をのせ、四隅を合わせて立体的に包み上げます。
祝い事の折によく食べられるパスタで、噛んだ瞬間に感じる具材の香りが醍醐味です。
カッペレッティ
カッペレッティは「小さな帽子」という意味の詰め物パスタで、ウンブリア州ではクリスマスをこのパスタでお祝いします。
鶏のスープに浮かべて食べられるのが一般的で、一皿に20個ほど入っています。
カラメッレ
ボローニャが州都のエミリア・ロマーニャ州のパスタは卵を使い薄力粉で作られているのが特徴です。
ボローニャでは、ラザニアやタリアテッレ・ボロネーゼなど日本のイタリアンでも人気のボロネーゼパスタが有名です。
そんなエミリア・ロマーニャ州の詰め物パスタはカラメッレが知られています。
カラメッレはキャンディの形をしており、リコッタと青菜の詰め物を入れるのが一般的です。
イタリアンの詰め物パスタにはさまざまな種類がある
餃子のように中に具材を詰めて調理した詰め物パスタは、日本のイタリアンレストランでもおなじみの種類もあれば、あまり見かけることのない種類もあります。
イタリアンでいつもロングパスタを選んでいる、という方は一度詰め物パスタに挑戦してみると新しいイタリアンの世界を発見できるかもしれません。