意外と知られていない個性豊かなイタリアンの人気パン6選

世界のさまざまな国で食べられているパン。

イタリアでもパンは食卓に欠かせない主食の1つです。

日本のイタリアンレストランではフォカッチャが提供されることが多くありますが、イタリア各地にはさまざまなパンが存在します。

このページではイタリアで人気のあるパンをご紹介します。

イタリアパンは薄味が主流

イタリアパンは塩気が少ないのが特徴と言われています。

イタリアンは食事の塩分が多い傾向がありますので、パンは塩分を抑えて料理とのバランスを取っています。

パンだけで食べるよりもチーズやハムと合わせたりオリーブオイルに浸す方がおいしく頂けるため、イタリアンのパンはややあっさり目の味付けになっているのが特徴です。

フォカッチャはジェノヴァ地方発祥の平たい形のパンで、古代ローマ時代から作られていると言われています。
生地にはオリーブオイルが練り込んであり、平たい丸に成形したあと、くぼみを数か所つけて焼き上げます。

日本のイタリアンレストランでも良く提供され、イタリアンのパンといえばフォカッチャを連想される方も多いでしょう。

チャパタはアドリア発祥の平たい形をしたパンで、しっとりとした食感が特徴です。
日本でも人気のパニーニのパンはこのチャパタを使用しており、ハムやチーズとも相性の良いパンです。

ロゼッタはローマ発祥の丸いパンで真ん中が盛り上がって周囲がいくつかに分かれており、薔薇のような形をしています。

特徴的なのは中が空洞になっていること。

そのままオリーブオイルに浸して食べたり、料理と共に食べたり、空洞に具材を挟んでサンドイッチにするなど、幅広く親しまれています。

グリッシーニはトリノ発祥の細長い棒状のクラッカーのようなパンです。

そのまま食べるのはもちろん、生ハムを巻いたり、ディップに浸けたりして楽しみます。

パネトーネはクリスマスでは定番のミラノ発祥の発酵菓子です。

パネトーネ種という天然酵母を使い、ドライフルーツやオレンジの皮などを練り込んで大きなマフィンのような形状に焼き上げます。

ふんわりとした食感が特徴で、日本でもクリスマス時期にパン屋さんなどで見かけることがあります。

パンドーロはヴェローナ発祥のお菓子でパネトーネと共にクリスマスの定番菓子です。

パネトーネ種を使うことはパネトーネと同じですが、具材が入っておらず、星型の型で焼き上げ、粉砂糖をかけて仕上げます。

イタリアンの人気のパンをご紹介しました。

イタリアのパンはシンプルな味わいのものが多いですが、一方で個性豊かで飽きることなく楽しめます。

イタリアンレストランで食事をするときは、ぜひパンにも注目してみてください。