ワインのペアリングを覚えよう!②
ワインをもっと楽しむコツの1つに料理との「ペアリング」があります。ペアリングを覚えることで、ワインも料理もこれまでよりおいしく感じられるようになります。今回も前回に引き続き、ワインのペアリングとはどのようなものなのか、実際に試して欲しいペアリングとともにご紹介いたします。
ワインと料理の組み合わせの具体例
ペアリングを楽しむためにはどのような料理とワインを組み合わせていけば良いのか、具体的にご紹介いたします。
味の特長別の組み合わせ例
料理の味の特長に合わせ、次のようにワインを選んでみましょう。
・塩味
料理のソースに適度な塩分があると、ワインの苦味や渋味が和らぎ、まろやかに感じられるようになります。例えばアンチョビとオリーブのような塩味の強い食材を使ったトマトパスタには、辛口の白ワインが良く合います。
・酸味
酸味の強い料理は、ワインの酸味や刺激を和らげてくれますので「少し酸味が強いな」と感じる白ワインには、レモンやライムを使った料理を合わせましょう。
酸味が気になる赤ワインには、ただの牛ステーキではなく、レモンやマヨネーズを使ったディルソースをかけてお楽しみください。
・甘味
果物やハチミツといった甘いものはワインの苦味や渋味を際立たせます。「もう少しコクが欲しいな」という時に試してみましょう。
「肉+フルーツ」のメインに少し若めの赤ワインを合わせてみてください。例えば鴨肉や鶏もも肉に、リンゴやドライプルーンを入れてグリルしたものなら、コクと甘味と酸味が赤ワインに深みを与えてくれますよ。
・旨味
旨味も甘味と同じく、ワインの苦味や渋味を際立たせます。玉ねぎや緑黄色野菜、各種ソースなどが旨味の代表例です。牛肉と玉ねぎたっぷりのビーフストロガノフに白ワインを合わせると、フレッシュ感がおちついて深みのあるワインへと味が変化するのを感じることができます。
・苦味
ゴーヤやピーマン、セロリといった苦味の強い食材を使った料理は、ワインの苦味を増幅させます。パセリをたっぷりと使ったラム肉のステーキ<香草ソース添え>に、果実味たっぷりのスパイシーな赤ワインを合わせると、味わいにさらに深みを与えてくれます。
毎日のワインタイムに、今回と前回でご紹介した3つの方法を意識してペアリングを取り入れてみましょう。いつもの料理にほんの少しだけ手を加えたり、合わせるチーズを変えたりするだけでもOK!
いつもと同じようで少し違う。ペアリングを意識して、様々なワインと料理をお楽しみください。