イタリアンの野菜煮込み「カポナータ」とは!?ラタトゥイユとの違い

イタリアンの夏野菜煮込みのカポナータ。

パスタやパンなどとも相性がよく、冷やしてさっぱりと食べても美味しい料理です。

ここではイタリアンのカポナータとはどんな料理か、また、ラタトゥイユとの違いについてご紹介します。

カポナータはシチリアの郷土料理で、ナス、ズッキーニ、パプリカ、トマトといった夏野菜を白ワインビネガーで軽く煮込み、塩、砂糖で味付けをし、バジリコを散らしたイタリアンの野菜煮込み料理です。

元々はシチリアの家庭料理から始まったカポナータですが、地域によりさまざまなアレンジレシピに派生しています。

最も有名なのが、素揚げしたナスに夏野菜とオリーブ、トマトを加えたシチリア北西部伝統の「パレルモ風」です。

それ以外にシシトウを入れてピリ辛に味付けした「アグリジェント風」やレーズン、松の実、アーモンドなどを加えたレシピ、魚介を加えたレシピも存在します。

では、カポナータとラタトゥイユとの違いは何でしょうか?

ラタトゥイユもカポナータ同様、野菜煮込みですが、ラタトゥイユは南フランス発祥の料理、カポナータはイタリアンです。

さらに、どちらも夏野菜を使いますが、カポナータはセロリやオリーブの実などが入り、ラタトゥイユにはハーブを使うことがあります。

調理方法の違いとしてはラタトゥイユは材料をまとめて炒め、煮込んでいきますが、カポナータはナスを素揚げにし、材料を炒めながら1種類ずつ加えていきます。

味付けもラタトゥイユは塩コショウのシンプルな味付けに対し、カポナータは砂糖、白ワインビネガー、砂糖などを加え甘酸っぱい仕上がりにするのが特徴です。

カポナータはバジリコを散らして常温でいただくのが本場のイタリアンの食べ方です。

冷蔵庫に入れておけば約3日程度～約4日程度は持ち、冷えたまま温め直さず食べることができます。

副菜としてはもちろん、パンに乗せたり、イタリアンのパスタソースとして使うこともできます。

イタリアンの野菜煮込み、カポナータについてご紹介しました。

日本ではラタトゥイユや南イタリアのチャンボッタという野菜煮込みと混同されがちですが、本格的なイタリアン、シチリア発祥のカポナータは甘酢煮です。

夏野菜の美味しい季節、南仏のラタトゥイユともちょっと違うイタリアンの野菜煮込みをワインと共に楽しんでみてはいかがでしょうか。