ワインの中には購入してから10年ほど熟成させることでより美味しくなるワインも数多くあります。
今回も前回に引き続き、未開封のワインを美味しく熟成させるための保存方法と家庭でのおすすめの保存場所、飲み残したワインの保存方法についてご紹介いたします。
季節ごとのワインの保存方法
地域によっては、年中通して冷暗所に保管するだけでは、不十分な場合があります。季節ごとの気温差が激しいことを考慮して、季節の変化に合わせたワインの保存をしましょう。
ここでは、特に注意すべき夏と冬それぞれの適切な保存方法についてご紹介します!
季節ごとにワインのこまかな保存方法は異なりますが、いずれも『振動のない場所に、横にして静かに保存する』ようにしましょう。
夏
夏の食品保存で最も注意すべきは湿気によるカビですが、コルクで栓をしたタイプのワインに関しては、極端に乾燥させるのも逆効果です。乾燥しすぎたコルクは収縮し、ワインボトルの口にわずかな隙間を作るため、ワインが酸素に触れて劣化しやすくなります。
カビが生えるような状態(コルク部分を水で濡らすなど)にならないよう注意しつつ、コルクが乾燥しないよう、カバーしてあげることも重要です。
・ワインボトルを新聞紙でくるむ
・冷蔵庫の野菜室など涼しい場所で保管する
保存方法は、この2ステップです。ポイントは新聞紙でワインボトルをくるむ際、コルク部分をしっかりとラップで巻くことです。コルク部分を保護することで、コルクの余計な乾燥を防ぎます。
ちなみに、コルク部分の乾燥を防ぎたいからといって、湿気の多い場所にワインボトルを保存するのもNG行為です。ワインはデリケートなため、湿気が多すぎても美味しさを損なってしまいます。
ワインの味を極力劣化しないようにするには、適切な温度と湿度のある、暗い場所に保存することを忘れないようにしてください。湿気の目安は65~80%程度に抑え、保存場所の温度も13~15度を意識しましょう。
冷蔵庫で保存する場合は、野菜の呼吸を考慮した設計(冷蔵庫内で高めの温度)となっている野菜室がおすすめです。
冬
暖房を頻繁につけるような部屋では、保存しないように注意してください。ほとんど暖房で温められることのない、涼しく暗い場所に保管します。
具体的な保存のステップは、以下のとおりです。
・適温(13~15度)を目安に室内か冷蔵庫を選ぶ
・ワインボトルを新聞紙でくるんで保存する
冬の場合も、夏場と同様に基本は新聞紙でくるみ、コルク部分をラップで巻く程度で十分です。保存する場所を重視してください。
家の北側に位置する部屋の床下や押し入れなど、光の入らない場所がおすすめですが、雪国など一部地域や住環境によっては、この限りではありません。冷蔵庫の中の温度よりも保存場所の室温が低くなる場合は、冷蔵庫の野菜室で保管することをおすすめします。
もちろん、この場合もワインボトルにはしっかりとコルク部分まで新聞紙でくるみ、コルクが乾いて収縮してしまわないように対処しましょう。
どうせ冷やして飲むのだから、と思うかもしれませんが、あまりに冷やしすぎてもワインは劣化します。低温劣化を起こし、せっかくの果実味が味わえなくなるのです。
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