世界一の長寿国は日本ですが、2017年に発表された「世界で最も健康な国ランキング」ではイタリアが世界一健康な国という結果となっています。
イタリアといえばイタリアンですが、実はイタリア人の健康の秘密は食生活にあるのです。
この記事ではイタリアンが健康に良い理由についてご紹介します。
イタリアンは地中海食の一種
地中海沿岸地方では古くから地中海食と呼ばれるスタイルの食事方法が採用されており、地中海食は2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されています。
地中海食はイタリア、スペイン、ギリシャ、モロッコなどを中心に取り入れられており、野菜や果物のほか豆類や全粒をはじめとした穀物、魚介類を多く摂取し、オリーブオイルを積極的に取り入れている点が特徴です。
特に健康に貢献しているといわれているのがオリーブオイルです。
エキストラバージンオリーブオイルは、抗酸化物質のポリフェノールやオレオカンタールといった天然有機化合物が含まれており、これが心血管疾患リスクを低減させ、健康寿命の延長に効果が期待できるとされています。
イタリア人1人あたりのオリーブオイル消費量は年間8.2kgともされており、イタリアンでは欠かせない食材の1つであるといえます。
イタリアンが健康に良いワケ
イタリアンの特徴は郷土色が強く、素材を生かしたシンプルな調理法という点です。
地中海でとれる魚介類にはたんぱく質、カルシウム、DHAやEPA、リノール酸といった多価不飽和脂肪酸が含まれており、心血管疾患の予防に効果的と言われています。
また、イタリアンを代表する食材のトマトはリコピンの抗酸化作用があり、体脂肪を抑え老化を防ぐ効果があるとされています。
脂肪を吸収するリパリーゼという酵素の働きを阻害し、肥満を防止する効果も期待できます。
さらに、イタリアンの主食ともいえるパスタは、同じ炭水化物でもご飯などに比べて血糖値をゆっくりと上げる性質があります。
血糖値が急上昇すると、それを下げようとしてインシュリンが大量に分泌されます。
これが繰り返されると体脂肪がたまりやすく肥満につながりますが、パスタはその心配が少ないといわれています。
イタリアンをおいしく楽しんで健康に
イタリアンは日本でも人気ですが、健康に良い料理として知られています。
大切な人との楽しい食事はおいしく健康になれるイタリアンがおすすめです。
定番料理もおすすめですが、せっかくなら地中海の知恵により伝えられた伝統料理も楽しんでみてはいかがでしょうか。