イタリア料理といえば、日本でも大人気でリーズナブルに堪能でき、
イタリアンのお店もあちこちに存在しています。
イタリア料理でもどんなメニューが人気か、
またイタリア本国と日本との違いについてもお話しします。
ピザ
宅配専門店もあるくらい日本でもポピュラーなピザですが、
本場イタリアでは「ピッツア」と発音します。
実はピッツアには平手打ちという意味があって、
生地を打ちつけながらまとめるのでこの名前がつけられたと言います。
日本のピザは具沢山で、生地も分厚いものがどちらかというと多いですが、
これはアメリカンタイプです。
アメリカンタイプのピザも、イタリアからアメリカに渡った移民が広めたのだそうです。
イタリアのピッツアは具は少なめで、生地の厚さは地域によって異なります。
またイタリア人にとってはピッツアは夜に食べるものであり、
誰かとシェアするものではなく、基本的に1人1枚ずつ食べます。
パスタ
パスタも日本人にとっては、今や切っても切れないメニューです。
日本ではアレンジもさまざまにされていますが、
基本的にはパスタは固ゆで=アルデンテがよく、
ペペロンチーノは日本ではパスタのメニューとして通じますが、
本来は「唐辛子」という食材の名前であり、イタリアでは通用しません。
正式名は「アーリオオーリオペペロンチーノ」です。
イタリアでは絶望のパスタと呼ばれることもあり、
貧乏でもにんにく・唐辛子・オリーブオイルがあれば作れることを指します。
ちなみにアーリオがにんにく、オーリオがオリーブオイルのことです。
イタリアではパスタの種類がたくさん
イタリアではパスタに多くの種類があります。
日本ではスパゲティ・リングイネ・カッペリーニなどは知られていると思いますが、
ロングパスタだけでなくショートパスタも多数存在し、
リガニーニ・ファルファッレ・ルオーテ等あります。
ショートパスタでは、ペンネ・ラビオリ・ニョッキは日本でもなじみのある名前ですね。
パスタの歴史は古く、古代ローマの時代、今から千年以上前までさかのぼります。
この時代のパスタは今とはかなり違っていて、
小麦粉と水で練ったものを焼いて食していました。
パスタが日本に伝来したのは鎖国が終わった江戸時代末~明治初期のことです。
当時書かれた外国の料理についての本にマカロニが紹介されていたそうで、
歴史は意外と古いですね。
明治期に入り、フランス人宣教師の手で日本でマカロニの生産が始まりますが、
高級品でごく一部の裕福な人しか口にすることはできませんでした。
イタリア料理で人気メニューのピザ・パスタについて今回は見てきましたが、
やはり一度は本場のイタリアで味わってみたいものですね。
パスタもピザもイタリア国内で地域によってかなりメニューが変わってきますので、
その違いも是非食べ比べてみたいものです。